WordPressのデータベースとは?
WordPressはデータベースにデータを保存しています。そしてWebサイトに表示する際は、データベースに保存したデータを取り出し、適宜加工してホームや記事、記事一覧を表示しています。
ちなみに、管理画面で設定した項目や作成した記事内容などの入力データは、全て「データベース」に保存されます。この記事では、WordPressのデータベースについて少しご紹介します。
WordPressを使うにはデータベースが必要
WordPressを使うにはデータベースが必要です。そしてデータベースは、サイト管理者自身が用意・管理しなければなりません。
しかし、心配する必要は有りません。
なぜなら、ほとんどのレンタルサーバに既に用意されていますから。
データベースを用意する
ここをお読みの方は「レンタルサーバー」や「ホスティングサーバー」を借りているかもしくは借りる予定の方だと思います。
WordPressの自動インストールを行ってもらえるサービスが提供されているところも多いですし、データベースを設定することも難しくありません。
WordPressのデータベースはMySQL
WordPressのデータベースは基本的に「MySQL」と言う名称のデータベースです。
他に「MariaDB」と言うデータベースも使えるようですが、私はまだ見たことが有りません。
WordPress 日本語版の推奨動作環境
MySQL バージョン 5.6 以上 または MariaDB バージョン 10.0 以上です。
「古い PHP や MySQL しか利用できないレガシーな環境でも、PHP 5.2.4 以上、かつ MySQL 5.0 以上であれば WordPress は動作しますが、公式サポートは終了しており、サイトがセキュリティの脆弱性にさらされる危険があります。」と有りますので、可能な限り上の推奨動作環境をクリアしているレンタルサーバを選びましょう。
また、使用するプラグインにも推奨動作環境が有るかもしれませんので、インストールする前に利用予定のプラグインやテーマの動作要件をご確認しておきましょう。
ちなみに、私の利用している「IX Web Hosting」レンタルサーバは5.1.68なので、推奨動作対象外です( ノД`)シクシク…
データベースの管理とは?
特に何かをする必要は有りません。
WordPressのバージョンアップに伴うデータベースの更新も自動で行ってもらえるので、あまり心配する必要は有りません。
「WordPress データベースの更新が必要です」のようにデータベースの更新を行う旨の表示がされ、更新が実行されます。
インストールしているプラグインによって、データベースの更新に失敗することも有るようですので、注意するか対応できるようにスキルを上げるようにしましょう。
その他、高度なカスタマイズをしたりする場合は、データベースにも手を加えることも有るようですが先の話ですね。
データベースに保存されるものは?
WordPressをインストールすると、データベースにはデータを保存するための「テーブル」が自動的に作成されます。
そのテーブル内に管理画面で設定した項目や作成した記事内容などの入力データが全て「データベース」に保存されます。
テーブルとその保存対象
WordPress をインストールしたときに作成されるテーブルと、そのテーブルに保管される内容は以下の通りです。
テーブル名 | 説明 |
---|---|
wp_commentmeta | 各コメントにはメタデータと呼ばれる情報があり、wp_commentmetaに格納されている。 |
wp_comments | WordPress へのコメント・トラックバック・ピンバックデータを格納 |
wp_links | リンク作成で入力されたリンク情報を格納。(この機能は非推奨になりましたが、Links Manager プラグインで有効化できます) |
wp_options | 管理 > 設定で設定されたオプション設定情報を格納(オプション設定リファレンス参照)。プラグインの設定情報が格納されることも多い。 |
wp_postmeta | メタデータという各投稿記事特有の情報を格納。カスタムフィールドとして使用するほか、各投稿に情報や設定を付加するようなプラグインが、その情報を当テーブルに追加することがある。 |
wp_posts | WordPress データの核である投稿記事のほか、ページ、ナビゲーションメニューのデータを格納 |
wp_terms | 投稿およびリンクの分類(カテゴリ・タグ)に使われる語句の基本情報を格納 |
wp_term_relationships | オブジェクト(wp_posts テーブルの各投稿記事、wp_links テーブル内の各リンク)と wp_term_taxonomy の(少なくとも 1)カテゴリ・タグとの関連付け情報を格納 |
wp_term_taxonomy | 投稿およびリンクの分類上の語句(カテゴリ・タグ)データを格納 |
wp_usermeta | 各ユーザ特有のユーザ・メタデータを格納 |
wp_users | 登録ユーザ情報を格納 |
詳しく知りたい場合は、「WordPress Codex 日本語版」のデータベース構造を参照してください。